業種にとらわれず、「あり方」を見つめるということ。

大阪市本町の洋裁教室Sottoさんとの打合せで私が感じたことです。同じ目的をもった人々が集まる場所、いわゆるコミュニティを運営されている方は、各々に

 

こういうふうに人が集まって、

こういうふうに過ごせるようにしたい

そうして

こんな風になって、ここから帰っていってもらえたら…

 

とお考えだと思うのです。

 

Sottoの代表、西山雅奈江さんはその「あり方」を、これから来てほしい人に渡す教室案内の中で、

 

【保健室】

 

として表現したい、とのご意向でした。

 

保健室。

洋裁教室ですから、縫う、型紙(パターン)といった技術が向上していけるよう、さまざまなクラスを提供しています。業種でいったらサービス業にあたると思います。

でも彼女は教室の「あり方」を考えて、

  • こういうときどうしたらいいの?材料どこで買える?何でも気軽に聞ける相手がいる安心感…
  • 作っていて、悩んで手が止まったとき、それを打開するアドバイスがもらえて…
  • そうして手を動かしたり、おしゃべりしたり、時にはお茶を飲んだりして、心もゆるんで…
  • すでに技術職として服づくりに携わっている人でも、仕事の「義務」から離れて、疲れを取りに来れるような…

と、まさに保健室としか言いようのない「あり方」にたどり着かれたようでした。

 

保健室。

いつも先生が座っていて、休み時間にちょこっとおしゃべりして、クラスに戻っていったり、お腹が痛いときは休ませてもらったり、進路に迷って悩んだとき先生の顔を見るだけで安心したり…していたあの頃を思い出します(^^)

 

一番最初の打合せでは、ミシンをかける手元のイラストにしようという理解で終了しました。でも【保健室】は縫うとかパターンとか「もの」じゃない、「あり方」だから。

 

ひとを描こう。

ひとが手を動かして、ものをつくる様(さま)、ものづくりの喜びを感じている様を描こう。

 

となりました。

そして、お薬でも注射でもない、ただ添えてもらった手がお腹の痛みを取るように、線は鉛筆で、鉛筆らしいかすれがよく出るようにして手仕事感を出そう…というように、仕上がりの方向性を決めていきました。

 

昨日記事を書いたことで、西山さんから出来上がった教室案内は現在、さまざまなところへ出かけていっていると聞かせてもらいました。

その中で、

 

パン屋さん!

 

にも置いてもらっていると聞いて、意外だけど、たしかに本質が同じ=根っこがつながっている人の出かける場所だなぁ!と感心しました。頭を柔らかく考えるヒントをもらいました。私の事業サマリーでも、なりわいが「分かりやすく伝える」なので競合先に「池上彰」さんが挙がっていますしね。

 

業種は、自分が何屋さんかを忘れないための大切な旗印。

 

一緒にあり方を掘り下げることで、自由な発想で、より多くのそれを必要としている人に本質を伝えることができるのだな、と感じました。