
ご依頼いただいたのは、ホメオパスとしての「名刺」。
その名刺を、ご自身が継続してケアする患者さんに、何か疑問や不安が生じたとき、すぐ質問できるように、連絡先を渡しておきたいのだと。
そこからいつものように(笑)
よーくよく話を伺っていくと…
小さな紙片に込めたい想いが、現れてきたように感じました。
それは、この連絡先も、ひとつのレメディのように、患者さんに渡したいのではないか?
ということでした。
ホメオパシーにたどりつく患者の方々というのは、光・音・においなど…健康であるなら、気にもならない程度の、とても些細な刺激に対して、それはそれは過敏になっているのです。ホメオパスは、そんな症状にピッタリのレメディを処方し、自然治癒力を高めて回復を促します。
この名刺も同じように、いつも患者さんの側にあって、ともに治癒を目指す、伴走者のような距離感だと思いました。
こうやって想いを掘り出せたとき、やったぞ!と密かに思ってます。その想いを、カタチにして、どうぞって渡せたときは、もう何とも比べものにならないくらい嬉しい✨
とにかく、目に対しても刺激にならないように、やさしいタッチと色合いで、レメディの原料となる植物を書き、紙種も真っ白ではなく、ナチュラルなクリーム色を選びました。
(余談ですが、レメディの原料はそのままでは、劇物(むしろ毒)なものが非常に多いのですね)
そして、レメディの粒を連想させる、「つぶつぶ」を手で描き、背景に散らしました。
名刺は本日無事、お客様のお手元に届いたようです。
これからこの小さなカードたちが、患者さんたちの安心や癒しになれたらなと願うばかりです✨
イラストはベラドンナ、という植物です。
16世紀のイタリアでは、淑女たちがこの植物の実を目に入れる(!)というおかしな流行があったそうです。
何故そんなことをしたのかというと、この実には、瞳孔を広げるという成分が…
瞳孔が開く→瞳が輝く→目力👀✨
目力って大昔から探究されていたのね。