お客様が扉を開けて、出ていったその先に

『いらっしゃいませ!』

お客様に向けて、たくさんの扉が開かれています(画像は今年個展を開かせていただいた、梅田の日替わりカフェ・ほななさんの扉です)

私は事業のパートナーとなれる絵を描きたい!と起業をして、この扉で例えるなら、

  • 扉の中に入りたい気持ちになる=お店の商品やサービスなど、事業の魅力を伝える

イラストを描くと同時に、

  • 扉を開けて出て(=帰っていった)、その先の姿=商品やサービスを通じて、お客様が得られる幸せ

こちらもシッカリ描いていけるようになりたいと、強く思うようになりました。

 

たとえば無垢材が肌に触れる気持ちよさを表現するなら、いわゆるスペックと言われる点を強調する(産地、温度や湿度を調整できること、香りにリラックス作用があること等)のも良いのですが、イラストの表現で考えるなら、私は赤ちゃんがよだれを垂らしながらずりばいしている姿や、床に新聞を広げてくつろぐお母さん、気兼ねなくゴロンと寝転ぶお父さん、等を発想すると思います。もちろん、素晴らしい商品があるから、彼らの暮らしがどう豊かになるのか、独りよがりな空想ではなく、イメージアップのためにどんどんお話を聞かせていただいて…表現の軸となるテーマを明確にし、どんな切り口(イラストのタッチや構図、色遣いなども)で見せるか、コンセプトとして練り上げていくのです。

 

他にも、こんな事例はどうでしょう?

「いつもより、丁寧にコーヒーを淹れたくなるデニッシュ」。

店頭にずらりと並んだ美味しそうなパンの数々!それは近隣の方が買いに来て、そのパンと、どんな食事時間を過ごすものなのでしょうか?公園で、すぐかぶりつける手軽さ?幼い子にも躊躇いなくあげられる安全性?パンを作っておられる方は、その数だけ想いがあるのだと思います。形を崩さないようにそうっと袋から出して、お気に入りのお皿に並べたり、ウキウキしながらコーヒーを丁寧に淹れる…ヒアリングでそんな姿が浮かぶなら、そのまま表現としてご提案しています。

 

どんな事業の先にも、生活者としての「ひと」がいることをいつも頭に。

これからも表現を磨いていきたいと思います。