にしはらあやこの表現について
「ひと」を描くのが好きです。
ひとが日々暮らしを営み、何かに没頭しているさまは、本当に尊いと思います。
私は何気ない日常のそこかしこにある、ささやかだけど確かな幸せを丁寧にすくい取って、表現に落とし込むことができます。
中でも幼い子どもの描写は柔らかい動作をそのまま写し取り、イキイキとした生命力を感じる、と好評です。
お客様からは「つながりを感じる、温かい絵」「誰にでもすっと伝わり、見る人を区別することのない、やさしい絵」という評価をいただいています。
私たちの暮らしは、たくさんの人・モノ・コトによって支えられています。
たとえ一人で暮らしていたとしても、お茶を飲むマグカップですら、誰かの手によって作られ、誰かが運び、誰かが売ったからこそ、今こうして手の中にあるのではないでしょうか。
完全に一人で生きている、と言い切れる人はまずいないと思います。
どんな事業もその先には必ず生活者としての「ひと」がいて、彼らの「暮らし」があります。私はその「ひと」と「暮らし」を描き、事業が見据える「エンドユーザーの幸せ」を伝えるお手伝いをします。
サービスや商品を通じて、暮らしにどんな幸せや豊かさを届けたいのでしょうか?
私のイラストは、そこを具体的な形にします。
「ひと」と「暮らし」を丁寧に描いていくと、そこに奥行が生まれると信じています。人物には血が通い、まるで体温が感じられるように、各自イキイキとした意思を持って動き出します。また画面には、生活感が出てきます。
奥行は、ストーリーを感じさせ、想像をかきたてます。
親しみがわき、安心して悩みを話せそうな「弁護士像」。
手に取って、じっくり読んでみたくなる「取扱説明書」。
その場に参加すると、どう過ごせるのか、どんな感情が得られるのか、具体的に想像できる「イベント」。
…など、私のイラストは①心を動かし、②その先に「行動」を促す表現が得意です。
素朴でホッとする。長い時間見ていても、見飽きない。
永く親しみ、愛される表現は、イメージを掴むための丁寧なヒアリングと、徹底的なリサーチに労力を惜しまない、泥臭さとガッツが支えています。
そのため、必ずお打合せをお願いしています。
様々な角度から質問を投げかけ、掘り下げることで、表現の大事な「拠り所」を確認します。
・どのような想いを大切にしていて
・誰に向けて
・どのような価値を提供するための依頼なのか
これを最初に明確にしておくと、熱量も高いまま、形にするスピードが加速するのを実感します。
お客様の想いに丁寧に寄り添うと同時に、伝えたい相手の立場で表現を構築することを大切にしています。